ニートから抜け出した頃

高校を卒業してから、ほとんどニートのような生活をしていた私は、19歳になった頃とうとう父親にきれられ、ようやく働くことになりました。しかしもともと人付き合いが苦手で、接客の仕事などは絶対にムリ、従業員同士で会話をしながら仕事を進めるのもムリ、とそんなふうに考えていた私は、バイトを何にするか随分迷いました。

求人情報誌を何度もめくりながら、自分にあったバイトはないかとずっと探していましたが、なかなか見つかりません。ようやく見つけたのがポスティングのバイトでした。出来高制と書いてありましたが、実際にはどれだけ稼げるのか書いていません。しかし、当時の私はお金のことなど半分どうでもよく、とにかく人と接しないで働けるところを探していました。

ポスティングの仕事は、この私にぴったりでした。夜中、一人でマンションのポストにチラシを次々に入れていきます。私は世田谷を任されていたのですが、世田谷の住宅地の夜はすごく静かです。時々車が通るくらいです。その中を自転車をゆっくりとこぎながら、一軒一軒チラシを入れていく。その間は何も考えず、ただ決められたコースに沿ってチラシを入れていくだけです。人付き合いの苦手な私にとってこれほどぴったりな仕事はありませんでした。自分のペースでやることができますし、誰かにミスをとがめられることもありません。

今では別の仕事をしていますが、当時の世田谷のあの夜のことを思い出すたびにとても懐かしい気持ちになります。

人との関わりが少ない仕事

チームワークで行うバイトや接客系のバイトのように、人間関係やコミュニケーション能力を必要とするバイトは、対人関係が苦手な人にはただただ苦痛の仕事です。しかし世の中には、人間関係の能力をほとんど必要としないバイトがたくさんあります。

まずは工場のライン作業の仕事です。初めに自分が担当エリアが割り当てられ作業内容を説明されます。その後はただひたすら、単純作業をこなしていれば、あっという間に時間が過ぎ、わずらわしいコミュニケーションをしなくて済みます。慣れてくると身体が作業動作を覚えてしまうので、何も考えなくても身体が勝手に動く様になり、とても楽に働けます。作業自体が誰でもできるような簡単な内容がほとんどなので、気軽に応募できます。

続いて、お勧めなのが看板持ちのバイトです。その名の通り、住宅展示場やイベント会場の案内看板を持って、路上に立っているか座っているバイトです。時には道を聞いてくる人もいますが、ほとんどは誰とも話す事なくバイト時間が終わります。ライン作業よりもいろいろ考え事ができ、注意力も常に必要とされていないので、とても楽なバイトと言えます。ただ、人によってはあまりにも暇すぎて、逆に辛いという人もいるようなので、そういう方はライン作業などの方が向いています。

このようなバイトをすれば、自分の事だけを考えて、他人とコミュニケーションをあまり取らずにお金を稼ぐ事ができるので、対人関係が苦手な人は是非このようなバイトを探してみてはいかがでしょう。